「神の国での宴会」 ルカ福音書13章22-30節
津村春英牧師
開幕した大阪・関西万博の入場には電子チケットが導入され、個人IDや券種、日時、入場ゲート、予約パビリオンなどの情報が入ったQRコードを、スマホか印刷したものを認証してもらって入るようです。天の御国への入場はどうでしょうか。
主イエスは、私たちが神の国に入り食卓につく(原語に宴会の語はない)ためには、狭い戸口から入るので、奮闘しなさいと言われました(13:24)。そして、「後の人で先になる者があり、先の人で後になる者もある。」(同30)とも言われました。直訳すると、「最後の者がいる。彼らは最初の者になるであろう。そして、最初の者がいる。彼らは最後の者になるであろう。」となります。ルカ福音書や使徒言行録では、後の人(最後の者)とは悔い改める罪人や異邦人であり、他方、先の人(最初の者)とは悔い改めない選民ユダヤ人を指しています。
その戸口に立った時に、「お前たちがどこの者か知らない。不義を行う者ども、皆わたしから立ち去れ」(同27)と言われないように、聖霊(御国を受け継ぐための保証:エフェソ1:13,14)に満たされ、「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣き」(ローマ12:15)、神に喜ばれるように歩んでいきましょう。