2024年11月24日の礼拝宣教から

「最上のものをささげよう」 ルカ福音書9章57-62節

津村春英牧師

 収穫感謝礼拝はアメリカの教会に起源があります。17世紀のメイフラワー号で新天地アメリカに向かったピルグリム・ファーザーズと呼ばれるピューリタン・クリスチャンたちが上陸後の翌年、先住民の力を借りて初めて地の産物を収穫したときに、神に感謝して献げたと言われます。

 出エジプト記23章は、20章の十戒の続きであって、民が約束の地カナンに定着後、農耕生活をする中で、季節ごとに感謝をするよう、主はモーセを通してお命じになりました。それは年に三度の収穫時に感謝の礼拝を神に献げることでした。第一は春の大麦の収穫の感謝で、酵母を入れないパン祭り、いわゆる「過越しの祭り」になります。第二は小麦の収穫の「刈り入れの祭り」で、七週の祭り(ペンテコステ)になります。第三は秋のぶどうやオリーブなどの収穫の「取り入れの祭り」で、やがて仮庵の祭りと呼ばれます。ただし、献げるものは、「あなたは、土地の最上の初物をあなたの神、主の宮に携えて来なければならない。」(19)とあります。

 私たちは一週間の旅路を終えた毎日曜日の礼拝で、いつも感謝の最上のものを献げていますか。「天のお父さま どんな不幸を吸っても はく息は感謝でありますように すべては恵みの呼吸ですから」(河野進)