2024年1月14日の礼拝宣教から 

「御言葉による安らぎ」 ルカによる福音書2章21-35節

津村春英牧師

 大学入学共通テストが昨日、今日と行われています。通らねばならない一つの節(ふし
、turning point)です。人生には、個人差はあれ、入園式、入学式、入社式、結婚式、就任式
など、入るだけでもいろいろありますが、全員、葬式で終わります。

 マリアとヨセフは、初子の男児イエスの儀式のために、エルサレムの神殿に上りました。甲子
園球場の1.5~2倍もあるという神殿の境内で、人生最後の望みをいだいた老人シメオンと出会い
ます。シメオンは幼児を腕に抱き、神をたたえて歌います(Nunc Dimitis)。「主よ、今こそあ
なたは、お言葉どおり/この僕を安らかに去らせてくださいます。わたしはこの目であなたの救いを
見たからです。」(2:29, 30)と。「神を見る」というと、何か神秘的で凡人にはとても無理だ
と思うかもしれません。しかし、「神に近づきなさい。そうすれば、神は近づいてくださいます
。」(ヤコブ4:8)とあるように、主イエスの十字架による救いに感謝し、その御業を賛美する
ことを通して、心で神を見ることができます。平穏無事だと安心している中で、突然、試練に見
舞われることもあります。

 しかし、どのような状況にあっても、神を見ることができるなら、平
安が与えられることを教えられます。