2023年9月24日の礼拝宣教から

「世に勝つ者」 ヨハネの手紙一5章1~5節 

津村春英牧師

 通天閣が全面的にネオンからLEDに変わりました。かつて通天閣を見上げた将棋士を歌った「王将」に、♪明日は東京に出てゆくからは、なにがなんでも勝たねばならぬ♪とあります。将棋に引き分けはありません。人生そのものも戦いです。しかし、聖書には、「人」は弱くてもろい、土の器であると書かれています(コリント二4:7など)。では、どのようにして、この戦いに勝利するのでしょうか。

 「神から生まれた人は皆、世に打ち勝つからです。世に打ち勝つ勝利、それはわたしたちの信仰です。」(ヨハネの手紙一5:4)とあります。ここでいう「世」とは、神の愛を受ける対象でありながら、神に背を向けている世界を指します。

 「神から生まれた人」とは、主イエス・キリストを自分の救い主と信じ受け入れ、生まれ変わった人です(ヨハネ福音書3章に出てくるニコデモのように)。

 主は、「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。…わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。」(マタイ11:28-29)と言われました。使徒パウロも、「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です。」(フィリピ4:13)と書いています。このように、信仰によって世に勝つのです。