2023年8月13日の礼拝宣教から

「キリストの愛を知りましたか」 ヨハネの手紙一3章13~18節

津村春英牧師

 8月12日は日航機墜落事故から38年、また8月15日は終戦記念日。生きたくても生きることができなかった多くの犠牲者が、愛する家族に伝えたかったことは何だったのでしょうか。そして、それを知った受信者はどのようにそれに応えるのでしょうか。

 「御子は私たちのために命を捨ててくださいました。それによって、私たちは愛を知りました。だから、私たちもきょうだいのために命を捨てるべきです。」(ヨハネ手紙一3:16・聖書協会共同訳)。これがヨハネの手紙一の書き手が、主イエス・キリストから受けて(ヨハネ福音書15:13)、教会に伝えたかったメッセージです。しかし、「一つしかない命を捨てることなんかできない」と反論するでしょう。続く17節に、その具体例が示されます。「世の富を持ちながら、兄弟が必要な物に事欠くのを見て同情しない者があれば、どうして神の愛がそのような者の内にとどまるでしょう。」(手紙一3:17)と。当時の教会の人々の状況が反映されています。コロナ禍の中にあっても、私たちにできることがあるはずです。イエス・キリストの愛、父なる神の愛を知って(理解して)、その愛にどのように応えるのでしょうか。まずは、祈りから、そして、一歩前に踏み出しましょう!