2023年1月15日の礼拝宣教から 

「この人による以外に救いはない」 使徒言行録4章5-14節

津村春英牧師

生まれながら足の不自由な人が、神殿の境内に入る人に施しを乞うため、毎日「美しい門」という神殿の門のそばに置いてもらっていました。自分ではどうしようもない現実です。これ以外に生きるすべがなかったのです。そこを通りがかったペトロは、「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」と言って彼を立ち上がらせました。この奇跡的な出来事が、当時のユダヤ当局者の逆鱗に触れ、ペトロとヨハネは最高法院に引き出され尋問されました。ところが、ペトロは聖霊に満たされて、「この人が良くなって、あなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中から復活させられたナザレの人イエス・キリストの名によるものです。…この人による以外に救いはありません。私たちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです。」(4:10-12・聖書協会共同訳)と答えたのです。

三浦綾子さんは「人は皆、奇跡的な存在です」と書いておられます。私たちが今日あること自体が奇跡です。いくら強がりを言っても自分ではどうしようもない状況に陥ります。しかし、心配はいりません。主イエス・キリストが支えてくださいます。みことばを信じ、希望をもって進みましょう。