「神の御旨に従う」 コロサイの信徒への手紙 1章 9-14節
津村春英 牧師
ロシアのウクライナ軍事侵攻で世界中が騒然としています。プーチン氏のウクライナに対する歴史認識にも疑問が投げかけられています。ところで、私たちの神に対する歴史認識はどうでしょうか。
パウロ一行は、コロサイの教会の兄姉たちのために祈りました。「どうか、”霊”によるあらゆる知恵と理解によって、神の御心を十分悟り、すべての点で主に喜ばれるように主に従って歩み、あらゆる善い業を行って実を結び、神をますます深く知るように。そして、神の栄光の力に従い、あらゆる力によって強められ、どんなことも根気強く耐え忍ぶように」(1:9-11)と。下線部の原語は、エピグノーシス(深く知る)で、二度繰り返されているように、キーワードと考えられます。人に従うためには、その人を良く知る必要があるように、神に従うためには、歴史の中にあらわされた神の御旨を知らねばなりません。「神は、御心のままに、満ちあふれるものを余すところなく御子の内に宿らせ、その十字架の血によって平和を打ち立て、地にあるものであれ、天にあるものであれ、万物をただ御子によって、御自分と和解させられました。」(同19-20)が重要な出来事です。歴史を通して私たちを愛し続けてくださっているお方の御旨を深く知って、御旨に従って歩むことをこの朝、決意しましょう。