2021年8月22日の礼拝宣教から

『イエス・キリストの名によって』 使徒言行録4章1-12節

牧師 津村春英

イスラム教スンニ派でパシュトゥーン人を中心としたタリバン(原意は神学生)が首都カブールを制圧し、アフガニスタンのほぼ全土を支配下におさめたと報じられました。政権崩壊から約20年後の奪回で、事の是非はともかく、これ以上の被害者が出ず平穏無事に収拾することを望みます。

主イエスとその後の時代、ローマ帝国支配下にあってユダヤ宗教社会を治めていた大祭司を中心としたサドカイ派は、復活を否定していました(使徒23:8)。ところが、ペトロとヨハネは、「イエスに起こった死者の中からの復活を宣べ伝え」(4:2)、男の数で5,000人ほどの人がその言葉を信じました(同4)。そこで、サドカイ派だけでなく民の長老、律法学者を含めた議会が招集され、二人は尋問されました。しかしペトロは、聖霊に満たされて主イエスについて語りました。「この方こそ、『あなたがた家を建てる者に捨てられたが、隅の親石となった石』です。ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです。」(同11,12、『』内は詩編118:22からの引用)と。

 コロナ禍の中であえぐ私たちも今、「イエス・キリストの名によって立ち上がりなさい」(3: 6)と呼びかけられているのではないでしょうか。救いはこの方以外にないのですから。