2021年1月31日の礼拝宣教から   

『主こそ神と知れ』   詩編 100篇1-5節

牧師 津村春英

 日本には自然界を支配する海の神、山の神、商売や学問の神、さらに縁結び、病気をいやす神など、「八百万(やおよろず)の神」があると言われています。大阪日本橋の近くにも七福神のえべっさん、だいこくさんが起源の恵比寿町や大黒町という地名、駅名があります。

 旧約聖書の民は、「知れ、主こそ神であると。/主はわたしたちを造られた。/わたしたちは主のもの、その民/主に養われる羊の群れ。」(詩編100:3)」と呼びかけられています。「主」とは出エジプトを導かれた神、ヤハゥエ(「主」と訳す)で、創造者であり、羊飼いのようにその民を養育される神だというのです。「知る」の言語ヘブライ語は「ヤーダ」で、知る、理解する、承知する、気づく、発見する、親しくなる、精通するなどの深い意味があり、男性が女性と関係を持つこともヤーダで表現されます(新約聖書マタイ1:25の「関係することはなかった」の直訳は「知ることはなかった」)。またイエス・キリストも「主」と呼ばれます(フィリピ2:9-11)。

私たちはどれほど「主」を知っていますか。直面しているコロナ禍という試練の中にあって、私たちを創り、養ってくださる「主」こそ、私の神であることを告白し、この恵み深い主を日々感謝と賛美をもって礼拝しましょう。