2020年11月29日の礼拝宣教から

『安らかに住まうように』 ミカ書5章1-5節

牧師 津村春英

クリスマス・アドベント(Adventus到来)に入ります。BC8世紀の南ユダ王国ヒゼキヤ王の時代に立てられた預言者ミカは、北のサマリアを陥落させたアッシリアの脅威のもとにあったユダの人々に対し、ベツレヘムにメシアが誕生すると預言して希望を与えました。「彼は立って、群れを養う/主の力、神である主の御名の威厳をもって。彼らは安らかに住まう。今や、彼は大いなる者となり/その力が地の果てに及ぶからだ。」(ミカ5:3)とあるように、彼すなわちメシアによって人々が安らかに住むことができるようになると預言しました。最終的にはメシアであるイエス・キリストによって実現するのです。

わたしたちは今、コロナ禍の脅威にもとにあります。どうすればわたしたちは安らかに住むことができるでしょうか。有名な『アシジの聖フランシスコの祈り』に、「主よ、わたしを平和の器とならせてください。憎しみがあるところに愛を、争いがあるところに赦しを、分裂があるところに一致を、疑いのあるところに信仰を、誤りがあるところに真理を、絶望があるところに希望を、闇あるところに光を、悲しみあるところに喜びを。」これは人のなせる業(わざ)ではなく、主イエスがもたらしてくださる業です。平和の君、主イエス・キリストを心に迎え、わたしを平和の器としてくださいと祈りましょう。