2020年10月18日の礼拝宣教から

『あなたがたに平和があるように』ヨハネ福音書20章11-18節

牧師 津村春英

 道を行く人々が金木犀(キンモクセイ)の甘い香りにふと立ち止まります。花言葉は、「謙虚」「謙遜」などだそうです。私たちはいつもキリストの香り(コリント二2:15)を放ちたいものです。

 「イエスは重ねて言われた。『あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。』そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。『聖霊を受けなさい。」(20:21, 22)とあります。弟子たちは主イエスからまず、平和、平安を与えられ、派遣されて行きました。福音宣教のための派遣の保証は「聖霊」でした。内村鑑三は次のように書いています。「キリスト教をただ学んだとて、それでその教理より力をうることはできない。哲学的にいくら深く研究しても、キリスト教は仏教、儒教などと多く異なるところはない。…キリスト教の真理と共に、神の聖霊を仰がねばならない。キリスト教を生かすも、殺すも、まったく聖霊の力によるのである。」(『一日一生』角川書店p.227.下線部筆者)。当教会の初代牧師河邊貞吉師も「聖霊に満たされる」ことを力説されました(『河邊貞吉説教選集』参照)。私たちもここで、この礼拝の中で、主の平安をいただき、聖霊に満たされて、遣わされてまいりましょう!