2020年2月2日の礼拝宣教から

『わたしたちの交わりとは』 ヨハネの手紙一1章1-4節

牧師 津村春英

朝から晩までコロナ・ウイルス感染のニュースが流れています。ウイルスに感染した人と「一緒にいたか」「接触があったか」などが問題とされます。キリスト教信仰の世界では、反対に、主イエスと一緒にいる、イエスに触れていただくことが重要なのです。

「わたしたちの交わりは、御父と御子イエス・キリストとの交わりです 」(ヨハネ一1:3)。これはイエスの臨在です。ルカ8:40-56は二つの話がつながっています。12年間もの間、体内からの出血が止まらなかった女性が、イエスの後方からその衣の裾に触れて癒されたという出来事と、もう一つは12歳ぐらいの女の子が死んでいたのに、イエスが触れてくださることによって癒され生き返ったという出来事がつながっています。当時、血に触れることと死体に触ることは「汚れる」ことでした。イエスはこの二つの接触によって汚されたのです。前者は受動的で後者は能動的ですが、いずれも触れたことになります。主が、この汚れをご自分にお受けになることによって、二人はきよめられ癒されたのです。

 わたしたちの信仰生活の中で、主が一緒にいてくださることは、喜びであり、力であり、また慰めです。悩むとき、痛むとき、主の臨在を覚えてください。主が心に、震える手に触れてくださり、わたしたちは癒されるのです。