2019年12月1日の礼拝宣教から 

『救いは近づいている』 ローマの信徒への手紙 13章11-14節

牧師 津村春英

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の取り組みの一環として厚生労働省が作製したポスターに対し、SNS(フェイスブックやツイッターなど)で批判があったそうです。賛否両論あるにせよ、人生の最終段階に備えるということは重要だと思います。

 使徒パウロは、「更に、あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。今や、わたしたちが信仰に入ったころよりも、救いは近づいているからです。」(ローマ13:11)と書いています。「どんな時」の時はカイロス(ちょうどふさわしい時)、「眠りから覚めるべき時」の時はホーラ(あらゆる時、日、月、季節等)で、主の再臨に備えるべきことを訴えています。では、どのようにして備えるのでしょうか。「夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身に着けましょう。」(同12)と続いています。「光の武具を着る」は「主イエス・キリストをまとう(着る)」(同14)と平行し、響き合っています。

ゴルフの優勝者がジャケットを与えられ、それを着て優勝カップを抱いているシーンがテレビで映し出されますが、そのように「主イエス・キリストを着て」、喜びをもって、主のご降誕をお祝いする日を、そして、主の再臨を待ち望みたいものです。