2019年9月1日の礼拝宣教から 

『主のみ声を聞こう』 列王記上19章9-18節

牧師 津村春英

孤独の預言者と言われるエリヤはイスラエル分裂王国時代の預言者でした。彼は偶像のバアル神の預言者たちと戦い、孤軍奮闘して大勝利を得ましたが、王の妃で、バアル崇拝推進者であったイゼベルが激怒し、エリヤの命を狙います。それを聞いたエリヤは逃げ出し、何とイスラエルからユダの国を経て南の神の山ホレブ(シナイ)山にまでやって来て、そこにあったほら穴に身を隠したのです。その時、「エリヤよ、ここで何をしているのか。」という主の言葉があり、彼は言い訳をします。すると主は、「そこを出て山の中で主の前に立ちなさい」と言われると、大風があり、地震があり、火が起こりました。やがて静寂の中から、ささやく声(恐らく、エリヤに呼びかける主のみ声)があり、「エリヤよ、ここで何をしているのか。」という御声を聞き、またしても言い訳をしますが、主は、恐れていないで預言者としての務めを全うよう、エリヤを諭し励まされたのです。

この話から教えられるように、わたしたちは、決して孤独ではありません。孤立もしていません。主イエスは言われました。「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」(マタイ28:20)。楽しい時も喜びの時も、悲しみの時も苦しみの時も、主のみ声を聞き、自分の務めを果たしましょう。