2019年2月3日の礼拝宣教から

『愛はすべてを完全に結ぶ帯』 コロサイ信徒への手紙3章12-17節

主幹牧師 津村春英

 「あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい」(3:12)。これは、キリストと共に十字架で死に(2:20)、キリストと共に復活にあずかる(3:1)、新しい人を身に着ける(3:10)ということです。また、互いに忍び合い、赦し合いなさいと勧められています。さらに、これらの上に、(すべてを)完全に結ぶ帯である「愛」を(着けなさい)と勧められています。原文には「帯」という単語はありませんが、愛はこれらを完全に結ぶもの(2:19の「筋」と同じ単語)なのです。これは、コリント一13章1-3節の「愛がなければ」という言葉とも響きあっています。今、朝ドラで、インスタント・チキンラーメンの生みの親、安藤百福(ももふく)夫婦の物語が放送されています。麺の配合では、「つなぎ」となるものが必要です。わたしたちの種々の品性(人柄)の要素の「つなぎ」のような役目をするのが、「愛」アガペー、つまり、神の愛、キリストの愛だと思います。

 さらに、キリストの平和があなたがたの心を支配するように、感謝する者となるように、キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい。さらに、感謝して心から神をほめたたえなさいという言葉が続きます。そのように生活できるよう励みましょう。