2019年1月27日の礼拝宣教から

『新しい人を着なさい』 コロサイ信徒への手紙2章20-3章11節

主幹牧師 津村春英

 永六輔さん作詞の「上を向いて歩こう」はあまりにも有名です。永さんは仏教徒と思われますが、「幸せは雲の上に、幸せは空の上に」とあります。今日の聖書の箇所には、「さて、あなたがたは、キリストと共に復活させられたのですから、上にあるものを求めなさい。」(3:1)、そして、「造り主の姿に倣う新しい人を身に着け」(同10a、cf.1:15「御子は見えない神の姿」)とあります。「上にあるもの」(複数形)とは、天上におられるキリストがもっておられる品性で、それはまた、「新しい人」とも表現されます。それらは、「憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容」(同12)などが考えられます。この「新しい人」を身に着けなさいと勧められているのです。こうして、「日々新たにされて、真の知識に達するのです」(同10b)。

 これに反し、「地にあるもの」、それは「古い人」であり、淫らな行い、不潔な行い、情欲、悪い欲望、貪欲、怒り、憤り、悪意、そしり、恥ずべき言葉、嘘(cf. 同5,8)などで、これらを一切捨て去り、脱ぎ去りなさいと勧められています。「キリスト共に死んだ」(2:20、cf. コリント二5:17)キリスト者は、このような服は脱ぎ捨てなければなりません(新聖歌446の2, 3節♪「あなたは毎日イエスの側を歩いてるか。…罪のしみのない服を毎日着ておるか」♪)。