2018年12月23日の礼拝宣教から

『発見の喜び』マタイによる福音書2章1-10節

主幹牧師 津村春英

 厚労省から発表された「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)」によると、我が国の人の死因は、1位「悪性新生物(がん)」、2位「心疾患(心臓)」、3位「脳血管疾患」だそうです。トップのがん治療に関する画期的な免疫療法に結び付く発見をした、本庶佑(ほんじょ・たすく)氏に今年のノーベル医学生理学賞が贈られました。

 聖書の中に、喜びの発見をした人々がいます。東方の博士たちもそうなのです。特別な星の出現に興味を持ち、その星の示す人物に会うために、はるばる長旅をします。長い時間と莫大な費用と命を懸けて旅をし、その星の移動に従って進み、ついにユダヤのベツレヘムで星が止まったのを目撃しました。そこで彼らは御子である幼子を発見し、持参した黄金、乳香、没薬を献さげて礼拝をしたのです。

 私たちは毎週、どういう思いで礼拝に来ているでしょうか。この博士たちのように、多くの犠牲をはらって、しかも黄金、乳香、没薬に相当するものを献げて礼拝しているでしょうか。主イエスはそれほどまでして礼拝されるべきお方なのです。このクリスマス、わたしたちの信仰のあり方を見つめ直す良い機会だと思います。是非、それぞれの信仰の旅路で新しい発見をさせていただきたいものです。