「主に感謝!」 詩編105篇1-5節
津村春英牧師
『ふくいん 子どもさんびか』に「福音の汽車」というのがあります。♪福音の汽車に乗ってる 天国行きに ポッポ 罪の駅から出てもう戻らない…」。今年は、その車窓からどのような景色を見ましたか。あなたにとって、感謝の一年でしたか。
「主に感謝をささげ御名を呼べ。/諸国の民に御業を示せ」(105:1)と詩人は歌います。過ぎ去った日々を振り返り、主に心から感謝をささげ、成された御業を広く知らせよと歌っています。さらに、「主に向かって歌い、ほめ歌をうたい/驚くべき御業をことごとく教え」(同2)と続きます。「感謝」は主への「ほめ歌」となり、「御業」は「驚くべき御業」と強調されます。英語ではmarvelous worksと訳され、出エジプトの救いの出来事を指し、最高級の感動を表現しています。さらに、その救いと裁きを「心に留めよ」(同5)と歌っています。
主イエスは多くの人に愛の業をなされました。とりわけ、人々から疎(うと)まれ、見捨てられ、傷ついた人々をお救いになりました。その極みは、自らの命をお与えになる十字架でした。この御業は現代の私たちにも現されています。主から、直接的、間接的にどれほどの恵みをいただきましたか。一年の終わりだけでなく、一生の終わりにも、主への感謝をもって締めくくりたいものです。