「信仰の力」 ルカによる福音書9章18-27節
조을용(チョウ・ウルヨン)宣教師
ヘブライ書全体に主題があるとするなら、それは12章2節にあると思われます。「信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら」(12:2)。これは、「イエス・キリストを見つめれば」、そこに救いがある、いやしがある、希望があるからです。そして、忍耐が与えられるのです。これを信仰の力と言います。ただし、信仰は自分が獲得するものではなく、神さまから与えられる賜物なのです(エフェソ2:8-9)。
ヘブライ書11章には、「信仰とは望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。」(11:1)とあります。信仰が与えられている人には、父なる神様の御国が見えるからであり、神様の御声が聞こえるからです。さらに、「昔の人たちは、この信仰のゆえに神に認められました。」(同2)とありますが、約束のみ言葉に生きた先人に学びたいものです。
名古屋で伝道していた時、近くの鶴舞公園である青年に出会いました、彼は有名大学を出て、一流会社に就職しましたが、上司や同僚の目が気になり、批判的なことばによって傷つき、ついに心が折れて、会社をやめてしまったというのです。あなたはどうですか…。どうか、イエス・キリストを信じる信仰の力によって強められ、恵みの人生を歩んでいただきたいと思います。 (文責・津村春英)