2024年6月30日の礼拝宣教から 

「ある百人隊長の信仰」   ルカ福音書7章1-10節

津村春英牧師

 先週一週間、あなたにどんなことがあり、何を学びましたか。また、自分のためだけでなく、誰かのために、とりなす祈りをささげましたか。その際、どれほど神さまの権威を信じて祈りましたか。

 ガリラヤ湖畔の町カファルナウムに配置されていたある百人隊長の僕(ドゥーロス)が死にかかっていました。事態は急を要します。百人隊長は、噂のイエスのもとに、敬意をもってユダヤ人の長老たちを遣わし、来て、癒してほしいと懇願しました。一般論で、支配者は支配地の人々を見下すものですが、この百人隊長は全く違っていました。ユダヤ人のために自ら資金を出して会堂を建てたと追加説明があるほどです。主イエスが、間もなく家に到着されるころ、彼はさらに友人を数人遣わし、「ひと言おっしゃってください。そして僕(パイース:若い男子を意味し、子どもとも訳せる)をいやしてください」(7:7)と伝えました。主イエスにその信仰を評価され、見事に彼の僕は癒されたのです。

 軍隊の厳しい権威の下に置かれていると自覚する百人隊長は、主イエスの権威の下にへりくだり、その権威を信じ、受け入れ、願いがかなえられたのです。私たちは、聖書の御言葉の権威をどのように受け止めていますか。幾分緩やかですか…そうであってはいけません。この百人隊長の信仰に倣いたいものです。