2024年5月26日の礼拝宣教から

「弟子から使徒へ」   ルカ福音書6章12-19節

津村春英牧師

 チームスポーツのレギュラーメンバーは、バスケットでは5人、バレーでは6人、野球では9人、サッカーでは11人、アメフトでも11人、ラグビーでは15人と決まっています。それぞれ選ばれる理由があり、その目的や使命を達成することが期待されています。

 主イエスは、神の国の働きのために、弟子たちの中から12人を選び、彼らを使徒とされました。ギリシア語原文の「弟子」(マセーテース)は学ぶ(マンサノー)者を意味し、他方、「使徒」(アポストロス)はある使命を持って遣わされる者を意味します。十二使徒のうち、11人はガリラヤ出身者と思われますが(cf.ヨハネ1:14)、最後のイスカリオテ(イシュ+ケリオト=人+ユダヤの町名)のユダだけが、ユダヤ出身と思われます。そして、もう一人、重要な使徒が、自称使徒のパウロです(cf.ガラテヤ1:1)。

 キリスト者はイエス・キリストの弟子ですが、ただ学ぶだけでなく、主イエスから遣わされる使徒へと変えられていく必要があります。直接伝道者でなくても、一人一人が主からそれぞれ使命を与えられ、教会からそれぞれの家庭や職場に遣わされているのです。その働きが主の業と呼ばれる所以です。私たちも弟子から使徒へと変えられ、主の業に励みましょう。