2024年2月4日の礼拝宣教から

「神の救いを見る」 ルカによる福音書3章1-6節

津村春英牧師

 いつ、どこで発生するか分からない自然災害に対し、予報があれば、ある程度の備えができます。また、予測できない場合には、その発生をできるだけ早く人々に伝え、人々が自らの身を守る行動がとれるよう、適切な指導が必要です。

 バプテスマのヨハネは、旧約聖書の預言が実現する時を神様から知らされ、それを人々に伝え、人々の救いを指導した人物です。その時は迫っていました。そのために、人々に、罪の赦しを得させるための悔い改めの洗礼(バプテスマ)を宣べ伝えました。それは、イザヤ書40:3-5にある、「荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ。谷はすべて埋められ、/山と丘はみな低くされる。曲がった道はまっすぐに、/でこぼこの道は平らになり、人は皆、神の救いを仰ぎ見る。』」(3:4-6)というメッセージでした(下線部はルカの追加)。これは地形について言っているのではなく、救い主を迎える心の状態を表しています。悔い改めるなら、貧しさや苦しみを経験している低い谷は埋められ引き揚げられます。他方、山や丘のような高ぶった心は低くされます。曲がった心は素直にされます。凸凹した岩のようなかたくなな心は、砕かれ平らにされます。こうして、人々は皆、イエス・キリストによる神の救いを見ることができるとヨハネは伝えました。私たちはこの声をどう聞きますか。