2023年11月19日の礼拝宣教から

「喜ばしい知らせ」 ルカによる福音書1章5~25節

津村春英牧師

 ルカによる福音書には、主イエスの誕生前史として、バプテスマのヨハネの誕生が記されています。母エリサベトは不妊でしかも年老いていました。ただし、旧約聖書に登場するアブラハム、イサク、ヤコブの妻も不妊でしたが、息子を与えられた前例があります。祭司である父ザカリアに天使が現れて、「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである」(1:9)と告げました。「喜ばしい知らせを伝える」は、ギリシア語ではエウアンゲリゾマイで、福音(エウアンゲリオン)がザカリアにもたらさられ、ついにエリサベトは身ごもるのです。

 ともすれば、現状を悲観し、あり得ない、考えられない、不可能だ、で終わるのでなく、あきらめないで祈ることが肝要です。天使ガブリエルが現れてくれないかもしれませんが、何気ない日常の中にも、神様からの「喜ばしい知らせ」、メッセージがあります。そこに新発見もあります。ローマ書には、「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」(ローマ8:28)とあります。そうです。主を信じる者には、「最善の結果」が用意されているのです。今週も信仰もって進みましょう!