「御子の内にいる」 ヨハネの手紙一5章18~20節
津村春英牧師
藤井聡太さんが将棋八冠を達成されました。八冠目挑戦の「王座」戦第4局では、人工知能AIが99%負け、勝率はわずか1%という絶体絶命の局面で、大逆転勝利を収められました。このように勝負は最後までわからないものです。人生も最後の最後までわかりません。
今朝の聖書は、「この世全体が悪い者の支配下にあるのです。」(5:19)と告げています。「悪い者」はサタンを意味し、サタンは私たちの弱さを責め、また、悪へと誘惑します。しかし、「わたしたちは知っています。神の子が来て、真実な方を知る力を与えてくださいました。わたしたちは真実な方の内に、その御子イエス・キリストの内にいるのです。この方こそ、真実の神、永遠の命です。」(同20)とあります。神の御子イエス・キリストは、人となってこの世に来てくださり、その生きざまを通して神は真実であることを示してくださり、イエスご自身も真実な歩みをされました。ハンディを負っていても、立ちふさがる困難や試練の中にあっても、このお方を神の子、救い主と信じ、生まれ変わった人は、「神の内にいて、永遠の命(cf.ヨハネ福音書17:3)に生かされている」ので、サタンに負けることなく、勝利の人生を歩むことができるのです(5:1, 4)。最後まで、神と共に、主イエスと共に歩ませていただきたいものです。