2023年5月7日の礼拝宣教から 

「光と闇」   ヨハネの手紙一1章5~10節 

津村春英牧師

「わたしたちがイエスから既に聞いていて、あなたがたに伝える知らせとは、神は光であり、神には闇が全くないということです。」(1:5)とありますが、日頃、私たちは「神は光」と実感していますか。今年は、カトリック信者で芥川賞作家の遠藤周作氏の生誕100周年だそうです。その奥様が著した『夫の宿題』(1998)に、「一度も見たことのない主人の表情を見て、ああこの人は長い苦しみを経て、今、光の中に入って行ったんだ」という氏の最期の姿が描写されています。あらためて「神は光」なのだと思わされます。

「しかし、神が光の中におられるように、わたしたちが光の中を歩むなら、互いに交わりを持ち、御子イエスの血によってあらゆる罪から清められます。…自分の罪を公に言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。」(同7-9)とありますが、罪とは何でしょうか。マルコ7:21-22やローマ3:23、ガラテヤ5:19-20、ヤコブ4:17などに具体的な罪があげられていますが、「十戒」にその原理原則があると思います。つまり、神を愛すること(第一戒から第四戒)、人を愛すること(第五戒から第十戒)をしないことが「罪」だと思います。罪を悔い改め、清められて、光の中に入れられていることを日々感謝して歩みたいと思います。