「『わたしはある』というお方」 出エジプト記3章13-15節
川﨑真奈神学生
今日の主人公はモーセです。彼は、エジプトの地でヘブライ人として生まれ、王宮で育ちました。成人になった頃、彼は一人のエジプト人を殺したことにより、逃げるようにしてミディアンの地へ向かい、そこで羊飼いとして暮らすようになりました。それから40年が過ぎたある日、神はモーセに、エジプトにいる同胞たちを導き出すように、と語られました。「わたしは何者でしょう」と自分の小ささを嘆くモーセに、神は「わたしは必ずあなたと共にいる」と言われました。そして、神の名を聞かれたら何と答えたら良いだろうかと問うモーセに、神は「『わたしはある』という者だ」と言われました。
この「わたしはある」という神の名は、非常にダイナミックです。神は、あらゆるものの存在の根源であり、また永遠に、世界全てを治める偉大なお方です。イエス・キリストご自身こそ、「きのうも今日も、また永遠に変わることのない方」(ヘブライ人への手紙13:8)です。
私たちの人生も、この世界も、全ては永遠に変わることのない主の御手の中にあるのです。自分や人を見るのでなく、この全能なる主を見上げる時、深い平安がやってきます。そして私たちと絶えず共にいてくださるこの主に、日々の歩みを委ねていこうではありませんか。