2022年10月2日の礼拝宣教から

御言葉を宣べ伝えなさい」   テモテへの手紙二4章1-5節

津村春英 牧師

相次いで70歳代の有名人の死亡が報じられました。健康維持のためには生活習慣病にならず、偏食を避け、適度の運動が必要です。季節は秋です。芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋、行楽の秋、食欲の秋、そして何よりも教会にとっては「伝道の秋」です。聖書の御言葉を選り好みせず、バランスよく読むことと、「伝道」という運動が健全な信仰生活には必要です。

使徒パウロは愛弟子テモテに、「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えるのです」(4:2)と勧めています。「折」の原語はカイロス(時機)で、良いカイロス、悪いカイロスであっても、御言葉を宣べ伝えなさいというのです。また、ここの「忍耐強く」とは、時間をかけることを意味しています。

今はどんな時代でしょうか…。コロナ禍が収まっても、この教会堂の礼拝に何人戻ってこられるでしょうか。この手紙は伝道者テモテだけに宛てられたものなのでしょうか。そうであるなら、伝道者以外は読まなくてもいいということになりますが、聖書の中に入っているということは全員が対象なのです。「キリスト者」が伝道せずして、一体、だれが伝道するのでしょうか。知恵を与えていただいて、祈りつつ励みましょう。