2022年1月30日の礼拝宣教から  

「信仰による祈り」ヤコブの手紙5章13-18節

津村春英 牧師

受験生への励ましの言葉を英語で言う場合、Fight!(相手をけしかける表現で普段は使わないそうです)より、Good luck!(幸運を祈っています)が良いそうです。やはり「祈り」なのです。

新約聖書のヤコブ書には、「信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起き上がらせてくださいます。その人が罪を犯したのであれば、主が赦してくださいます。」(5:15)とあります。「信仰に基づく」とは、最善をなしてくださる神への信頼に基づく信仰による祈りであり、「病人」は「疲れ果てた人」を意味し、主は、彼に起死回生を与えてくださるのです。しかも、その人が罪を告白するなら、主が、その罪さえも赦してくださるというのです。 その例証として、旧約聖書から、「エリヤは、わたしたちと同じような人間でしたが、雨が降らないようにと熱心に祈ったところ、三年半にわたって地上に雨が降りませんでした。」(同17節、列王記上17-18章参照)が引用されています。「同じような人間」の原語は、わたしたちと「同じ苦難を経験する人間」を意味しますが、エリヤが熱心に祈ったところ、考えられないことが起こったというのです。そして再び祈ると、天から雨が降り、地は実りをもたらしたのです。神に全幅の信頼をおいて祈ることの重要性を教えられます。