2022年8月7日の礼拝宣教から

「人知を超える神の平和」  フィリピ4章1-7節

津村春英 牧師

今は不安に満ちた時代です。先週は記録的大雨で山形、新潟、北陸で甚大な災害が発生しました。昨日は77回目の広島の原爆記念日で核兵器の廃絶が叫ばれました。コロナ禍もなかなか収束しません。癌などの病気や老いも深刻です。このように不安が尽きません。そのせいか、テレビで保険のCMが多すぎるように思います。保険は危険を保証するもので、人は安心を買うのですが、一番大丈夫な保険は何でしょうか。聖書に聞いてみましょう。

フィリピ書4章4-6節には、「天に国籍をもつ」(3:20)キリスト者が安心した生活を送るために、次の三つのことが勧められています。1)主にあって(主の十字架の罪の贖いのゆえに)、いつも喜んでいなさい。2)狭い心でなく、熟慮した広い心を周りの人に知られるように、3)何事も思い煩わないで、感謝を込めて祈りと願いを神に知っていただくことです。「そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。」(4:7)と著者パウロは結んでいます。人知を超える平和(平安)を与えてくださる神が、キリスト・イエスにあって、私たちを「守って」(見守って)くださるのです。これが私たちにとって最も安心な保険なのです。