2020年5月31日の礼拝宣教から

『心を一つにして』使徒言行録2章43-47節

牧師 津村春英

 この6週間、毎週自宅礼拝用の週報を送りました。宛名ラベルを貼り、週報を入れ、切手を貼って、祈りつつポストに入れました。物理的には離れていても、電話、メール、献金を送ってくださった兄弟姉妹により、一体感を覚えました。

 過越しの祭りから数えて50日目(ギリシア語でペンテコステ)のユダヤ人の収穫の祭りの時(出エジプト23:16; 34:22)に、主イエスが約束された別の弁護者、助け主、慰め主である聖霊が弟子たちに降臨し、教会が誕生しました。使徒言行録2章にその様子が描かれていますが、ともすれば弟子たちが多くの言語で神の偉大なわざを語ったことだけが注目されますが、2:44-47節に、急増した人々の共同生活のために多くのものを出し合い、心を一つにして集うことを通して、主は救われる人を加えてくださったということを軽視してはなりません。それは、パウロの在り方でもあります。「ご存じのとおり、わたしはこの手で、わたし自身の生活のためにも、共にいた人々のためにも働いたのです。あなたがたもこのように働いて弱い者を助けるように、また、主イエス御自身が『受けるよりは与える方が幸いである』と言われた言葉を思い出すようにと、わたしはいつも身をもって示してきました。」(20:34,35)。心を一つにし、「受けるよりは与える方が幸い」を実践しましょう。