『神の恵みを無駄にしてはいけない』コリントの信徒への手紙二6章1-10節
主幹牧師 津村春英
キリスト者のみならず、多くの人に愛されている歌「アメージング・グレイス」はジョン・ニュートンの作ですが、3番の歌詞に「たくさんの危険と、苦難や誘惑をくぐり抜け、私はここまで来ることができました。ここまで安全に来られたのも恵みのおかげ、そして恵みが私をこれらから故郷まで導いてくれるでしょう。」(久野陽一訳)とあります。
聖書には、使徒パウロが、「わたしたちはまた、神の協力者としてあなたがたに勧めます。神からいただいた恵みを無駄にしてはいけません。」(6:1)と書いています。パウロたちは神の協力者として、神に仕える者として、その生き様を示しました。人につまずきを与えないように、苦難、欠乏、行き詰まり、鞭打ち、監禁、暴動、労苦、不眠、空腹にあっても、大いなる忍耐をもって事に当たりました。そして、褒められるときも侮辱されるときも、神に仕える者として自分たちを表しました。悲しんでいるようでも、常に喜び、貧しいようでも、多くの人を富ませ、何も持っていないようでも、すべての物を持っているかのように生活しました。それは神の恵みの中で生きていたからだと言うのです。わたしたちは、この地上で与えられた人生をどのように生きていますか。神から頂いている恵みを無駄にしてはいけません!