2025年9月21日の礼拝宣教から

「主がお入り用なのです」 ルカによる福音書19章28-40節

牧師 津村春英

 13日から開催されているTokyo2025世界陸上も今日が最終日です。一連の競技の中で、観客によっては、感動した競技、競技者は様々だと思います。

 主イエスが、目的地のエルサレムが間近に迫り、子ろばに乗って向かわれるとき、弟子の群れが感極まって(cf.ルカ19:11)、「主の名によって来られる方、王に、祝福があるように(詩編118:26)。天には平和、いと高きところには栄光(cf.ルカ2:14)。」(ルカ19:38)と、あたかも王の都への入場のように、声高らかに賛美しました。群衆の中にいたファリサイ派のある人々は、これに耐えかねて、主に制止するよう求めますが、主は、「もしこの人たちが黙れば、石が叫びだす。」(同40)と言われました。石(複数形)は彼らが足で踏みしめているものや周りのものを指すと思われますが、このシーンで忘れてならないのは、行進の一役を担う、子ろばです。

 イエス・キリストの福音宣教は、教会を通してなされています。この働きのために、あなたは今、必要とされているのです。主があなたをご入り用なのです。黙っていれば、献堂100周年の会堂が、床が、椅子が叫びだします。あなたは、どのような役割を担いますか。