「主イエスの恵みによって」 使徒言行録15章6-11節
安 喆寓信徒伝道師
ある人々がユダヤから下って来て、異邦人でキリスト者になった兄弟たちに、あなたたちもモーセの律法に従って割礼を受けないと救いはないと主張したのが議論の発端でした。エルサレムで開かれた会議の中、ペテロは、神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。どんな国の人でも、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。コルネリウスに福音を告げ知らせたことをあなたたちは忘れていましたかともう一度、聞きたかったのかもしれません。
また、「ユダヤ人とギリシア人の区別ではなく、すべての人に同じ主がおられ、ご自分で呼び求めるすべての人を豊かにお恵みになるからです。主の名を呼び求める者はだれでも救われる」(新共同訳、ローマ書10:12-13)と語りました。神様の御業に人間が何かを加えたり、一生懸命に努力を重ねて救いが達成するのではないです。ペトロはそれではなく、「わたしたちは、主イエスの恵みによって救われることを信じているのですが、これは、彼ら異邦人も同じことです。」(新共同訳、使徒言行録15:11)と力説したのです。救われることにユダヤ人と異邦人の間に差別はない。神様は差別なさらない。信仰によって心が清められ、福音の言葉を聞いて信じる。その信仰をもって神様を見る。このような救いができるようになったのは「主イエスの恵み」によるのです。今週も「主イエスの恵み」によって信仰の道を歩みましょう。