「神の言葉がとどまると…」 ヨハネの手紙一2章12~14節
津村春英牧師
米カリフォルニア大学のR.A.エモンズ他の”Gratitude and Subjective Well-Being in DailyLife,”2003.という論文には、「感謝すること」が「幸福感」をもたらすという実験結果が紹介されています。あなたは日々感謝していますか。そして幸福だと思いますか。聖書には「どんなことにも感謝しなさい」(テサロニケ一5:16-18)とあります。
ヨハネの手紙一には、「若者たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、/あなたがたが強く、/神の言葉があなたがたの内にいつもあり、/あなたがたが悪い者に打ち勝ったからである。」(2:14c)とあります。この「若者」は年齢でなく信仰の若さです。「悪しき者」(ヨハネ文書では、この世の君、悪魔、サタン)との戦いに勝利する秘訣は、体の強さ、体力ではありません。「神の言葉があなたがたの内にとどまること」だというのです。「とどまる」はヨハネ文書に特徴的で、ブドウの枝(つる)が木に「つながり」、実を結ぶがごとくです。神の言葉によって、その信仰の強さゆえに、年老いていても、「若者」と呼ばれるのです。そして、「神の言葉」とは、神がこの世に遣わしてくださった主イエス・キリストによる罪の贖いの言葉です。罪赦され、救われていることに、日々感謝し、今、与えられているその場所で、今週も主の僕として励みましょう!