「あなたがたはキリストの手紙」 コリントの信徒への手紙二3章1-3節
津村春英牧師
最近は電子メールが重宝し、手紙を出すことが少なくなったと思われますが、牧師にはルーティンワークです。手紙は心を伝えます。使徒パウロも多くの手紙を書いたようで、そのうちのいくつかが聖書に残っています。コリントにある教会に、恐らくエルサレム教会からやってきた者たちがパウロの使徒職を求めたようです。真実のキリストを語っているかどうかということです。それに対し、パウロは、「わたしたちの推薦状は、あなたがた自身です。それは、わたしたちの心に書かれており、すべての人々から知られ、読まれています。」(3:2)と書き送りました。次節にも、「あなたがたは、私たちが書いたキリストの手紙」(3:3聖書協会共同訳)であると説明しています。それはパウロたちの奉仕による「キリストの手紙」という意味であり、それを見れば、キリストとはどういうお方であるかがわかるということです。苦難の中にも復活されたキリストの希望があること(1:9,10)を信じて生きるよう、コリントにある教会の兄弟姉妹にも求めています。
私たちキリスト者も「キリストの手紙」なのです。試練の中でも希望を持ち、主から与えられたタラントンに応じて(マタイ25:14-30)、それぞれの生き様を通して、キリストを現わすよう努めてまいりましょう。