2022年12月4 日の礼拝宣教から  

「全ての人のための救い主」  ルカによる福音書2章8-20節

川﨑真奈神学生

12月に突入し、2022年も残すところあと1ケ月となりました。

さて今回の主人公は、羊飼いです。当時羊飼いは、社会の中で疎外され、貧しい身分に置かれていました。そんな羊飼いたちに、誰よりも早く救い主の誕生の知らせが届いたのです。

10節、「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」

このメシアなる救い主がもたらした「救い」とは、政治的な支配からの救いや、身体的・精神的な救いよりもはるかにスケールの大きいものでした。それは、人間の存在の根幹に関わる、霊的な死からの救いです。

イエス・キリストの誕生によって、人が罪の滅びから救われる道が開かれたのです。そして、その救いは私たち全ての人に与えられたものである。だから私たちは、自分たちに差し出されているこの救いの豊かさに感謝し、礼拝するのです。今、アドベントの時、私たちはこの”福音”を共に味わっていきましょう!