「ヘロデとピラト」 ルカによる福音書23章1-12節
津村春英牧師
先月末、米国とイスラエルがイランを空襲し、全権の最高指導者が殺害されました。紀元前2世紀のユダヤにも大祭司と国家元首と軍司令官を一人で占める時代がありました。主イエスの時代になると、実質的には大祭司を頂点とする最高法院が治めていたものの、エルサレムはローマ帝国の直轄地となり、総督が遣わされていました。死刑執行はローマの手によらねばなりませんでした。最高法院から送られたイエスを総督ピラト(聖書外の記述では悪代官)は尋問しますが、イエスがガリラヤ出身者であると聞くと、過越の祭でエルサレムに来ていたガリラヤの領主ヘロデ・アンティパスのもとに送り、責任を回避しようとします。イエスから狐と呼ばれたヘロデ(ルカ13:32)も、自分の兵士らと共にイエスを侮辱したあげく、王のようなきらきらと輝く衣を着せ、ピラトのもとに送り返しました。この日、ヘロデとピラトは仲良くなったとあります。
この二人は、イエスと出会いながら全く変えられませんでした。聖書には書かれていませんが、後にピラトは解任され(A.D.36)、ヘロデも流刑になります(A.D.39)。他方、後年、パウロは、復活された主と出会い、迫害者から宣教者へと大きく変えられ、今日の世界の教会の礎を築きました。では、私たちは、イエス・キリストと出会って変えられましたか。また日々変えられていますか。