「弟子たちは何を見たか」 ルカ福音書10章17-24節
津村春英牧師
主イエスから、町や村に先に遣わされた弟子たちは、喜んで帰って来て報告しました。「主よ、
お名前を使うと、悪霊さえもわたしたちに屈服します。」(10:17)と。それに対し、主は、「しか
し、悪霊があなたがたに服従するからといって、喜んではならない。むしろ、あなたがたの名が天に
書き記されていることを喜びなさい。」(同20)と言われました。いくつかの年賀状(含メール)
に、「いつも覚えていただき(気にかけていただき)感謝します」という言葉がありました。私
のパソコンソフトに名が載っている方々です。同様に、天に名が記されている人は、神様に気に
かけていただいています。それを「恵み」と言います。
また、主は言われました。「あなたがたの見ているものを見る目は幸いだ。言っておくが、多く
の預言者や王たちは、あなたがたが見ているものを見たかったが、見ることができず、あなたがたが
聞いているものを聞きたかったが、聞けなかったのである」(同23-24)。ただし、弟子たちが見
たものはまだ前哨戦で、最後の戦いは、人類の罪を贖う、主イエス・キリストの勝利の十字架で
した。
イエス・キリストを救い主と信じる信仰によって、天に名が記されていること、主の恵みの内
に生かされていることに心から感謝し、この新しい2025年も主から与えられた務めに励みましょ
う。