「主から遣わされる」 ルカによる福音書10章1-16節
津村春英牧師
主イエスは、これから行こうとするところに、72(もしくは70)人もの弟子たちをペアでお遣わしになりました。彼らは、まず、どこかの家に入ったら、「この家に平和があるように」と言いなさいと命じられ、そこに平和を享受する人がいなければ、平和は自分に戻ってくると言われました。また、どこかの町に受け入れられたなら、「神の国はあなたがたに近づいた」と言いなさいと命じられました。神の国の到来、それは救いの時であり、裁きの時です。悔い改めないガリラヤの町コラジン、べトサイダ、さらにご自分の町カファルナウムに比べ、異邦の町であるティルスやシドンの方が軽い罰で済むとまで言われました。
年初めに箱根駅伝があり、青山学院大学陸上部が8回目の優勝を達成しました。単なる根性論だけでなく、日頃から、選手の体調やパーフォーマンスを細かくデーター分析しながら、科学的なトレーニングを導入して、大会に備えたそうです。そうして選ばれた10人の選手が、それぞれの場所に遣わされ、期待通りの素晴らしい結果をもたらしたのです。
主から遣わされている私たちは、今年、どこで、誰に、何を語ればいいのでしょうか。熱心さだけでなく、主のご期待に応えられるよう、静まって、御言葉をよく学び、日々祈り、自分の生き様を通して福音を伝えたいものです。