2024年7月21日の礼拝宣教から

「今の時代の人たちは」 ルカ福音書7章29-35節 

津村春英牧師

 コロナウイルス(COVID-19)は今もなお収束せず、日本では今、第11波の感染が広まっていると言われます。また、先週は、コンピュータを悪意のある攻撃から守るための監視ソフトの更新がうまくいかず、世界各地でシステム障害が起こり、交通やインフラが影響を受けました。また、戦争も止みません。私たちは、何を信じ、何を信頼すればいいのでしょうか。

 主イエスの時代に霊的、精神的指導者と目されたファリサイ派の人々や律法の専門家たちは神の御心を拒み(7:30)、バプテスマのヨハネや主イエスを期待外れと断定しました。ヨハネにはあまりにも厳格すぎて、悪霊に取りつかれていると言い、イエスには大食漢で大酒飲みだと非難しました。しかし主は、「知恵の正しさは、それに従うすべての人によって証明される」(同35)と言われました。下線部の直訳は、「すべての知恵の子」であり、「子」(テクノン)とは、生まれた者の意で、その知恵を享受する者であり、弟子たちや悔い改めて洗礼を受けた徴税人や罪人たちが該当しました。

 現代の人々も、残念ながら、キリスト教を期待外れと言うかもしれません。確かに私たちは欠けだらけの土の器ですが、主イエスこそ信頼すべきお方であるのです。その知恵の子として、私たちは歩んで行きたいものです。