2024年4月21日の礼拝宣教から

「罪の赦し」 ルカによる福音書 5章12-26節

津村春英牧師

 新型コロナウイルス感染症は発生から4年が経過してもまだ収束に至っていないという考えの人が多いようです。一時は隔離という手段が取られました。旧約・新約聖書の時代にはヘブライ語でツァラアト、ギリシア語でレプラと呼ばれた病がありました。詳細はレビ記13章に記されていますが、地方祭司の「清め」の判定が出るまでは、隔離され、身を隠していなければなりませんでした。イエスがある町におられたとき、この病の人が、人目をはばからず進み出て、何としても治りたいとイエスに懇願しました。するとイエスはその人に触れ、「清くなれ」と言われると、すぐに病は彼から去ったとあります。それから元のコミュニティに戻れるように、祭司に身体を見せるようお命じになりました。

 身体が麻痺した人が、友らに寝台に載せられ、イエスのところに連れてこられましたが、群衆に阻まれ、中に入ることが出来なかったので、彼らは屋根をはがし寝床のままつり降ろしました。イエスは彼らの信仰を見てその人に、「あなたの罪は赦された」(20)と宣言されました。病はすべて罪が原因とは言えませんが、彼は癒され、立ち上がり、寝床を取り上げ、神を賛美しながら家に戻って行きました。私たちも礼拝の中で、主イエスの十字架による罪の赦しと癒しを得て、主を賛美しつつ、それぞれのコミュニティに戻って行きましょう!