2021年5月16日の礼拝宣教から

『愛を、平和を、感謝を』 コロサイの信徒への手紙3章12-17節

牧師 津村春英

アメリカの大手石油パイプライン会社が、ランサムウェア攻撃を受け、ロックされたシステムを復号するために、サイバー攻撃者に多額の身代金ransomを支払ったと報じられました。マルコ10:45(マタイ20:28)には、「人の子は…多くの人の身代金として自分の命を献げるために来た」とあります。今日のコロサイ書では、「数々の規則によって私たちを訴えて不利に陥れていた借用書を破棄し、これを十字架に釘付けにして取り除いてくださったのです。」(聖書協会共同訳・2:14)と表現されています。

このように私たちは、「神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されている」(3:12)者ですから、「憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。…これらすべてに加えて、愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。」(同12-14)と勧められています。なお、下線部の原語は「結ぶもの」であり、「帯」とも訳されます。続いて、「キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい。」(同15)、さらに、「キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい。…何を話すにせよ、行うにせよ、すべてを主イエスの名によって行い、イエスによって、父である神に感謝しなさい。」(同16,17)とあります。どんな状況にあっても、愛と平和と感謝をもって、神を賛美しながら旅を続けたいものです。