2020年3月1日の礼拝宣教から 

『御子の内にとどまりなさい』 ヨハネの手紙一2章18-27節

牧師 津村春英

14世紀のヨーロッパで全人口の約3分の1が死亡したといわれているペストのように、今や新型コロナウイルス感染で全世界が揺れています。特効薬がまだないという状況の中、感染拡大を抑えるために日本政府は全国規模で小学中学高校の休校を要請しました。できるだけ「家にとどまりなさい」ということです。今はそのような時なのです。

「子供たちよ、終わりの時が来ています。反キリストが来ると、あなたがたがかねて聞いていたとおり、今や多くの反キリストが現れています。」(2:18)とあります。反キリストとは、彼らから出て行った者たち(2:19)、イエスがキリストであることを否定する者たち(2:22)、イエスを告白しない霊(4:3)、御子イエス・キリストの受肉を否定する者たちで、信仰の根幹を揺るがす思想の者たちでした。「しかし、いつもあなたがたの内には、御子から注がれた油がありますから、だれからも教えを受ける必要がありません。この油が万事について教えます。それは真実であって、偽りではありません。だから、教えられたとおり、御子の内にとどまりなさい。」(2:27)と勧められています。油は聖霊(サムエル上16:13、コリント二1:21, 22など)です。そして、「御子の内にとどまること」こそ、反キリストの思想に「感染しない」生き方なのです。