『岸にたたずむイエス』ヨハネの福音書21章1-14節
牧師 津村春英牧師
四つの福音書が主の復活について伝えていますがその詳細は違っています。ヨハネ福音書には、主イエスが三度目にガリラヤ湖畔(ティベリアス)で弟子たちに姿をお見せになったと書かれてあります。そこには①ペトロ、②トマス、ゼベダイの子たち(③ヤコブと④ヨハネ)、⑤十二弟子でないナタナエル、さらに二人(⑥1:40アンデレ?⑦1:43フィリポ?)の7人が漁に出た様子がコミカルに描かれています。主は岸にたたずんでおられ、一晩中働いたのに不漁に終わった彼らに対して、「『子たちよ、何かおかずになる物は捕れたか』と言われると、彼らは、『捕れません』と答えた。…『舟の右側に網を打ちなさい。そうすれば捕れるはずだ。』」(21:5, 6聖書協会共同訳)と言われました。するとおびただしい魚が網にかかったのです。そのとき、あのイエスの愛しておられた弟子(前述の7人の一人でヨハネ)は過去の経験から、「主だ」と言ったので皆も知るに至ったのです。状況はルカ5:5とは違いますし、舟の方向もわかりませんが、右側は弟子たちが考えていたところではなかったのでしょう。
悪戦苦闘している私たちを、岸にたたずむイエスは見ておられます。そして、私たちの考えを超えた適切な指示を与えてくださるのです。このお方に、神に信頼を置いて進みましょう。