「目標を目指して」 フィリピ信徒への手紙3章12-4章1節
津村春英牧師
ペンテコステの出来事は皆が一つになって祈っていたときに聖霊が降ったということが重要です(使徒2:1)。現代のキリスト者も、一つとなるように洗礼を受け、聖霊が与えられたのです(コリント一12:13)。
使徒パウロは、親しいフィリピの教会の人々に獄中から手紙を送りました。パウロは、自分自身はまだ信仰の途上にある者であって、なすべきことは、「神がキリスト・イエスによって上へ召して、お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです。」(フィリピ3:14)と言っています。ここでいう「賞」とは、上に召されるという賞よりも、召されてから与えられる賞を意味すると考えられ、「救いの完成」とする解釈があります(佐竹明『ピリピ人への手紙』新教出版、1970、p.225)。確かに、「自分の救いを達成するように努めなさい」(同2:12)と先に書いています。なお、「目標を目指してひたすら走る」は、「目標に向かってどんどん進む」が直訳で、「走る」という語はありません(2:16は文字通り「走る」)。
パウロとフィリピの教会の関係のように、信仰の戦いは、個人でなく、皆で一つとなって、目標を目指して進むことではないでしょうか。互いに祈り合い、一つとなって前進する教会でありたいと思います。