「最初の日から今日まで」 フィリピ1章3-11節
津村 春英牧師
2025年も間もなく終わろうとしています。今年の出来事ベストテンなども発表されていますが、皆さんにとってこの一年はいかがでしたか。
パウロは、ヨーロッパ伝道を開始したフィリピにある教会の人々に対して、次のように書き送りました。「わたしは、あなたがたのことを思い起こす度に、わたしの神に感謝し、あなたがた一同のために祈る度に、いつも喜びをもって祈っています。それは、あなたがたが最初の日から今日まで、福音にあずかっているからです。」(1:3-5)と。「福音にあずかる」の「あずかる」は漢字では「与る」ですが、このギリシア語は通常、「交わり」と訳されるコイノニアなので、ここでは、①福音の恵みを与えられていること、②福音宣教に参与していることの両方を意味すると考えるべきです(新改訳2017の「福音を伝えることにともに携わってきたこと」では不正確)。
パウロが生きた世界は、ユダヤ教、ヘレニズム文化、ローマ皇帝の支配下でしたが、何よりも神の民として振舞いました(N.T.ライト『新しいパウロ』前川裕訳,新教出版社,2025,pp.19-24参照)。私たちはどうでしょうか…。どのような環境にあっても、天に国籍を持つ者(3:20)であることを感謝しつつ、これからも、福音にあずかる者としてともに歩みましょう!