2024年8月4日の礼拝宣教から

「忍耐して実を結ぶ人」 ルカ福音書8章1-15節

津村春英牧師

 パリオリンピックがたけなわです。そこには非情にも、必ず勝者と敗者があります。しかし、人生の勝者、敗者はあるのでしょうか。

 主イエスは、群衆にたとえを用いてお話になりました。種まきのたとえで、手から離れた種(単数)が、それぞれ、道端、岩の上、茨の中、良い地に落ちたというのです。種は神の言葉で、道端の種は、鳥が来てついばむように悪魔にすぐに奪われ、神の言葉を聞いても信じて救われることのない人。岩の上のものは、喜んですぐ受け入れるが、根が浅くすぐに枯れてしまうように試練によって信仰を失う人。茨の中のものは、茨が伸びて塞ぐように、人生の思い煩いや、富や、快楽に塞がれ、実を結ぶに至らない人。良い地のものは、正しい心で神の言葉を聞き、それをしっかり保ち、忍耐して実を結ぶ人であるとイエスは言われたのです。

 使徒パウロも言います。「だれが、キリストの愛からわたしたちを引き離すことができましょう。艱難か 。苦しみか。迫害か。飢えか。裸か。危険か。剣か。…しかし、これらすべてのことにおいて、わたしたちは、わたしたちを愛してくださる方によって輝かしい勝利を収めています。」(ローマ8:34-37)と。私たちは、御言葉をよく聞いて、試練の中でも、忍耐して実を結ぶ人でありたいものです。