2023年12月31日の礼拝宣教から 

「主は今まで我々を助けてくださった」  サムエル記上7章1~12節

川﨑真奈伝道師

 サムエルが預言者となる頃、イスラエルの民はペリシテ人との戦いに苦しんでいました。契約の箱を取り返してからも、霊的に飢え渇いていた彼らは、サムエルの助言を通して、偶像礼拝を悔い改め、まことの主に立ち返ったのです。

 その後ペリシテ人が攻めてきた時、彼らは主により頼みました。数々の試練の中で、人は変えられていきます。自分の力で対処するのではなく、神様のもとにのみ解決の道があることを知るようになります。主は苦しみの中で、叫ぶ者の声を聞かれ、必ず導いていてくださるのです。そして、彼らは主の助けによって完全な勝利を得ました。

 そこでサムエルは、「今まで、主は我々を助けてくださった」と記念の石を置き、エベン・エゼルと名付けました。「石を置く」ということは、神様への感謝を心に深く刻むということ、そしてその感謝を他の人々と分かち合うということを意味しています。

 この1年、皆さんはどのような歩みをされたでしょうか?試練の時も、勝利に喜ぶ時も、今日まで主はずっと私たちと共にいてくださり、導いてきてくださったのです。サムエルがエベン・エゼルの石を置いたように、私たちもこれまでの主への感謝を心に刻み、共に分かち合っていこうではありませんか!