2023年11月5日の礼拝宣教から

「神の賜物を再び燃え立たせるように」 テモテへの手紙1章3~6節

津村春英牧師

 卓越したシンガーソングライター、谷村新司、中島みゆき、松任谷由美さんの共通点は何でしょうか…。いずれもミッションスクールで学ばれたので、少なからず教会音楽のDNAを持っておられるのではないかと勝手に思っています。今日は合同召天者記念礼拝です。人は皆、両親のDNAを持っています。

 使徒パウロは、愛弟子テモテが、祖母と母のDNA、その純真な信仰を受け継いでいると書いています。若き伝道者テモテに対し、「わたしは、昼も夜も祈りの中で絶えずあなたを思い起こし、先祖に倣い清い良心をもって仕えている神に、感謝しています。わたしは、あなたの涙を忘れることができず、ぜひあなたに会って、喜びで満たされたいと願っています。」(1:3, 4)とあります。これほど愛されている弟子がいるでしょうか。テモテはコリント、フィリピ、テサロニケなどに遣わされ、コリント第二書、フィリピ書、テサロニケ第一書、フィレモン書のパウロとの共同発信者です。その「涙」とは何でしょうか。パウロは伝道者の苦悩、苦闘を熟知していました。そして、こう言います。「そういうわけで、わたしが手を置いたことによってあなたに与えられている神の賜物を、再び燃えたたせるように勧めます」(同6)と。親から受け継いだもの、信仰によって与えられた賜物を再び燃え立たせ、与えられた務めに励みましょう。