2018年11月25日の礼拝宣教から

『すべては愛によって』コリント一 16章1-24節

主幹牧師 津村春英

 コリント信徒への手紙一の最終章は、エルサレムへの募金、コリントへの旅行計画、結びの言葉で構成されています。そして、コリントにある教会の兄姉への最後の勧めは、①目を覚ましていなさい。②信仰のうちにしっかりと立ちなさい。③雄々しくありなさい。④力強くありなさい。⑤何事も愛をもって行いなさい(16:13, 14)、でした。とくに、「愛をもって」はこの書のテーマです。愛をもってキリストの教会を造り上げる(8:1)ということが目的でした。


 過日召されたKK兄のことを今日も語らずにはおれません。創立115年記念誌に掲載しましたところの老人ホームの紙芝居奉仕、そしてもう一つは、何と言っても教会玄関の看板揮毫奉仕です。これらは「愛」に基づく奉仕です。兄の2014年4月2日の手紙に、わたしが贈ったヨハネ12:24の聖句「はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」が生涯忘れ得ぬ御言葉となりましたと書かれてありました。最初に落ちた一粒の麦とはイエス・キリストのことです。「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」(同15:13)とある通りです。パウロが「愛をもって」という愛は、このアガペーの愛です(cf.コリント一13章)。愛による配慮、愛による忍耐、愛による謙遜…が求められます。御言葉を実行することができるよう祈りましょう。